男の書斎が凝縮されて、贅沢な文筆の時間が生まれる。
ライティング ビューロー
マルコーニ・アルテの細工は、使い込むほどに光る。
現当主グリエルモ・マルコーニと4人の息子たちは、「インタルシオ」という伝統的な象嵌・寄木細工を得意とする。これはブライヤー系のラーディカ・ボワドロゼや楓、梨などの木材を、約0.8mmの厚さに桂剥きして切り刻み、木目や色違いを利用してモザイク風に貼りあわせて図案化したものを、異質のボディに嵌め込むという技法である。
ここで紹介するのは、ボディに、ノーチェと呼ばれる胡桃材を使ったライティングビューロー、つまり収納型机。オフィスデスクとは違う、装飾性豊かなクラシック家具だ。
ふだんは、飾り箪笥としてリビングなどに置き、斜めに取り付けられた扉を前に倒すと、書きもののためのデスクに早変りする。デスク面や引き出しなどは象嵌模様がほどこされ、クラシックでアートな雰囲気がただよう。会社名のマルコーニ・アルテの「アルテ」とはイタリア語でアートの意。
このインタルシオ象嵌細工は、使い込むうちに陰翳がくっきりと浮かんできて風格が出てくる。机の脚は瀟洒な猫足スタイル。脚や板と板の接合は堅牢なホゾ組みである。
大きな引き出しには日用品、医薬品などを、机上の引き出しに原稿用紙、便箋や万年筆、文房具などを収納するのはいかがだろう。鍵もついているので、ひとつで男の書斎の機能を充分果たしうる。(渡邊慶司) サイズ:幅90×奥行き41×全体の高さ99cm(机面の高さ78cm) (輸入元・アピス株式会社)


